樹脂用接着剤
クリアルーチェ®MA21は、アクリルやポリカーボネートなどの透明樹脂シートの面接着に最適な、新タイプの可視光型一液性接着剤です。 アクリル系モノマーだけからなる無溶剤系接着剤で、アクリル樹脂やポリカーボネートを溶解せずに強力接着できるため、 従来困難とされていたさまざまな接着製品を製作できます。
多積層の樹脂板接着
アクリル板を多積層接着することにより、透明厚板やカラー厚板が短時間で製作できます。 |
シルク印刷樹脂板の接着
シルク印刷を施した樹脂面に接着してもインクが溶解しにくいため、意匠性、機能性の優れた製品を作製できます。 |
ラミネート接着
和紙、ポリエステル生地、絹、ツキ板シート等をアクリル板の間に挟み込み接着できるため、外観、意匠性の優れた作品を作製できます。 |
大面積樹脂板の接着
大面積のアクリル板を気泡なく短時間に複数枚接着することができます。 |
異種樹脂板の接着
ポリカーボネート板/アクリル板の異種材接着により、高機能板材が製作できます。 |
加工
接着した樹脂は、各種加工法によりテーパー切断、曲面切削、研磨、熱曲げ加工ができます。
3次元熱曲げ加工
◎シルク印刷アクリル接着板の熱曲げ加工 ◎ポリカ/アクリル接着板の熱曲げ加工 ◎和紙ラミネート接着アクリル板の熱曲げ加工 |
表面加工
バフ研磨、バーナー研磨、サンドブラスト処理 |
切削加工
NCフライス加工、カンナ加工、レーザー切断加工、穴あけ加工、マシニングセンター切削加工、ウォータージェット切断加工 |
クリアルーチェ®MA21特性表
基本 性情 |
成分 | 変成アクリレート | |
---|---|---|---|
外観 | 黄色透明液体 | ||
粘度 mPa・s | 15~25 | ||
硬化 条件 |
硬化光源 | 可視光蛍光ランプFL-V45<MSアーデル製> | |
照射距離 cm | 3~5 | ||
照射時間 min | 20以上(20℃以上の環境下) | ||
硬化後 の特性 |
外観 | 無色透明固体 | |
接着強度 | アクリル樹脂 | ポリカーボネート樹脂 | |
<剪断強度> N/mm²(Kgf/cm²) |
15以上 (150以上) |
15以上 (150以上) |
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<曲げ強度> N/cm(Kgf/cm) |
200以上 (20以上) |
200以上 (20以上) |
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耐水接着強度 [60℃7日水中浸漬] |
アクリル樹脂 | ポリカーボネート樹脂 | |
<剪断強度> N/mm²(Kgf/cm²) |
15以上 (150以上) |
15以上 (150以上) |
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<曲げ強度> N/cm(Kgf/cm) |
200以上 (20以上) |
200以上 (20以上) |
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外観変化なし(アクリル板同士接着試験) | |||
耐湿接着強度 [60℃7日飽和水蒸中] |
アクリル樹脂 | ポリカーボネート樹脂 | |
<剪断強度> N/mm²(Kgf/cm²) |
15以上 (150以上) |
15以上 (150以上) |
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<曲げ強度> N/cm(Kgf/cm) |
200以上 (20以上) |
200以上 (20以上) |
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サーマルサイクル耐久性 [-40℃~+80℃/6Hr 加湿温度サイクル500回] |
外観変化なし (アクリル同士接着、ポリカ同士接着、 アクリル/ポリカ異種接着) |
||
耐光性 [紫外線照射による 500Hr加速試験後] |
外観変化なし |
- 注1)
- FL-V45は、クリアルーチェ®専用の可視光蛍光ランプです。クリアルーチェ®は、ケミカルランプや弊社可視光蛍光灯FL-Vでは十分硬化しませんのでご注意下さい。
- 注2)
- レーザー加工(切断、穴開け)した樹脂製品は、アニール処理(60℃×3時間加熱)を行ってから接着して下さい。
加工時の熱歪を残したままの状態で接着剤に触れると、クラックが生じることがあります。 - 注3)
- 上記の特性値は社内試験により得られた測定値です。接着剤特性は、被着体や硬化条件等が異なると結果が相違することがあります。
ご使用に際しては、実際のご使用条件においての特性をご確認いただきますようお願い致します。
特長
無溶剤 | クラック、白化、気泡の発生がなく、きれいに接着できます。 |
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1液タイプ | 混ぜ合わせる必要がなく、接着作業が簡単です。 |
超低粘度 | 気泡が入らず、大面積の塗布が容易です。 |
短時間接着 | 20分照射で積層厚板接着ができます。 |
耐光性抜群 | 屋外用の長期間の用途でも、安心して使用できます。 |
可視光硬化型 | 紫外線照射による、人体や樹脂へのダメージがありません。 |
専用可視光蛍光ランプ「FL-V45」
クリアルーチェ®MA21は、専用の可視光ランプ「FL-V45」の青色の可視光で接着硬化して下さい。 MA21の優れた透明感や良好な耐水性、耐光性、繰り返しの温度変化に対する耐久性等の各種性能は、「FL-V45」で接着硬化した場合に得られます。 |
ガラス用接着剤
ベネフィックスシリーズは、光硬化技術を駆使して開発されたガラス加工専用の高機能接着剤です。
大面積のガラス板の積層接着、ガラスケースの小口接着、ガラステーブル天板と金属脚の接着、ステンドグラスチップの接着、
布や和紙を板ガラスの間に接着するラミネート接着等のガラス加工分野における接着剤は、人体に対する安全性、接着作業のし易さ、
接着後の審美性、接着耐久性等に優れている必要があります。
ベネフィックスシリーズはこれらの要求性能を満たすために、人体に安全な可視光線硬化方式を採用する一方、
操作性に配慮して気泡の入りにくい低粘土一液性の接着剤としました。
更に、各グレード毎に特殊変性モノマーを配合することにより優れた接着耐久性を実現しました。
ベネフィックスシリーズを使用した施工例
ベネフィックス特性表
性項目/製品名 | S105 | STN30 | VX |
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用途 |
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特長 |
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硬化方式 | 可視光線/紫外線 | 可視光線/紫外線 | 可視光線/紫外線 |
液の外観 | 淡黄色透明液体 | 無色透明液体 | 淡黄色透明液体 |
液の粘度 | 20mPa・s | 90mPa・s | 300mPa・s |
硬化後の外観 | 無色透明 | 無色透明 | 無色透明 |
接着強度 | 15N/mm²以上 | 7~8N/mm² | 17N/mm²以上 |
耐水接着強度 | 10N/mm²以上 | 5~6N/mm² | 16N/mm² |
耐水性 | 良好 | 良好 | 良好 |
温湿度耐久性 | 良好 | 良好 | 良好 |
作業性 | 極めて良好 | 良好 | 良好 |
専用可視光蛍光ランプ「FL-V」
ベネフィックスシリーズの硬化には、専用の可視光ランプ「FL-V」をご使用下さい。 ベネフィックスシリーズの優れた特性は、「FL-V」で硬化した場合に生かされます。 「FL-V」は、紫外線や熱線の出力がほとんど無く、一般照明用の蛍光灯灯具で点灯するので、 安全性と経済性に優れています。
加工例
サイン&ディスプレイショウ2007展示会出展作品集
ベネフィックス、クリアルーチェ
ガラス用 | ガラス面接着用 | S105 | 250g | 価格は お問い合わせください |
---|---|---|---|---|
1kg | ||||
ステンドグラス用 | STN30 | 250g | ||
1kg | ||||
ガラス小口接着用 | VX | 25g×10 | ||
250g | ||||
樹脂用 | アクリル樹脂用 | MA21 | 250g | |
1kg |
可視光硬化型接着剤専用光源
ガラス用 | 可視蛍光管FL-V | 20W | 価格は お問い合わせください |
---|---|---|---|
40W | |||
樹脂用 | 可視蛍光管FL-V45 | 20W | |
40W | |||
共用 | 1灯用照射器灯具 | 20W用 | |
40W用 |
異種材 接着剤
ガラス、アクリル樹脂、
アルミ、ステンレス、
ポリカーボネートなどの
異種材料接着の可能性を
広げる可視光硬化型の
接着剤です。
エピカコールは可視光の照射により、ガラスと
アクリル樹脂などの異種材質を強固に接着する
新しい接着剤です。
柔軟性に富み、ガラスとアクリル樹脂の
熱膨張率差を吸収して良好な接着状態を
維持すると共に、優れた耐水接着性と耐光性を
有しています。
異種材接着
ガラスとアクリル樹脂の異なる素材を接着する
ために開発されました。
可視光硬化型の1液性接着剤です。
高い透明性
硬化後は無色透明となり耐光性もあり、
ガラスやアクリル樹脂の透明性を損ないません。
高い接着耐久性
強固な接着力とともに柔軟性を有しているので、温度変化等による接合部に
かかるストレスを効果的に吸収緩和します。
可視光硬化型
可視光硬化性なので省エネルギーにもなり、目にも安全に作業ができます。
基本特性
異種材料の接着性
1.接着面のクリーニング
接着面をエタノールを含ませた清浄なティッシュペーパーで拭き取り、クリーニングします。
アクリルシートは保護シートを剥がした後の糊残りにご注意下さい。
拭き取りの際には手指の脂質がエタノールに溶けて接着面に付着しないように、PE製のディスポザル手袋を装着して下さい。
2.接着剤の塗布と被着体の重ね合わせ
接着するガラスを適当な治具で支持して、作業台上に水平に置き、ガラスの中央にエピカコールEP433を塗布します。
接着剤の塗布量は100cm2あたり約3gを目安として試験片の大きさに応じて調節して下さい。
アクリルシートをガラスの一辺に当てて静かに傾斜させ、接着剤に接触させます。
その後静かにアクリルシートをゆっくり傾けて試験片を重ね合わせ、接着面全体に接着剤を濡れ広げます。
3.可視光照射による接着
アクリルシートの上方約5cmの高さに専用可視光蛍光灯FL-V45の蛍光ランプをセットし、30分間光照射して接着剤を光重合させ、接着します。
接着後のクリーニングはエタノールで拭き取ります。
1. 接着作業は20℃以上で実施して下さい。接着剤の液温が低いと粘度が上がり、
塗布時に気泡が混入し易く濡れ拡がり難い他、接着時に光重合が進まず接着力が低下します。
2. 余剰接着剤が裏面に回り込む時は、リタックシート等を貼って裏面を保護します。
3. FL-V45による光照射は接着面積に応じて5~10cm間隔でランプを複数配置して、
接着面の全体を概ね均一に光照射して下さい。
4. 吸湿したアクリルシートを接着すると接着力低下や、反りが生じることがありますので、
充分に乾燥してから接着して下さい。
「FL-V45」は、可視光重合硬化型接着剤
エピカコールEP433の可視光重合に好適な、
照射主波長450nmの長波長可視光(青色光)を
出力する硬化用可視光蛍光ランプです。
20W、40Wの各ワット数がありますので、
ワークサイズに応じて適宜選択してご使用下さい。
有害な紫外線出力(0.1mW/cm2以下)や
熱線出力が殆どなく、一般照明用の蛍光灯器具で
点灯できますので安全と経済性にも優れています。
※他の光硬化型接着剤の硬化には使用できませんのでご注意下さい。
●FL-V45をご使用の際は、接着する面の全体を照射する様に、ランプを約6cm間隔に平行に
配置して下さい。数cmの小さいワークを照射する際も、2本のランプを用いて照射位置による
照度の相違で光硬化に偏りが生じることを防止するようにして下さい。
●蛍光ランプは冬季等で気温が低いと点灯直後は充分な照度が得られません。
気温が20℃以下になる場合は光硬化前に10分程度、予備点灯を行ってランプを暖めて下さい。
●接着するワークの温度が低い場合も、接着剤が冷却されて充分な接着力が得られなくなります。
室温20℃以上にワークを保存することで接着するワークの温度を管理して下さい。
※接着面積により蛍光灯の必要本数が変わりますので、ご相談下さい。
※専用蛍光管は市販されておりません。
※灯具は市販のもの(グロー放電式)でもご使用いただけます。
※荷姿、価格は予告なく変更することがございます。ご注文前にご確認をお願いいたします